人権について?そんな話はでなかったなあ

カダフィ滞在に反対する人々に対して、人権問題も話あう予定だ、と言っていた大統領の言に反して、カダフィはインタビューで「そんな話はでなかったなあ」ととぼけた(大統領府はあわててそれを打ち消したが・・)。アフリカ系住人を前にした演説では「人権について話す前に、移民の人々もその恩恵をうけているのか、はっきりさせなくてはならない」と、パリ郊外で最近起きた、警官による移民系少年2人の殺害にふれるほど、余裕しゃくしゃくであった。
ヴェルサイユ太陽王ルイ14世、ルーヴルでナポレオンの肖像画を見るなど(この二人がカダフィ大佐のヒーローらしい)、しっかり観光はしたけれど、巨額の契約のほとんどはまだ正式調印せず、結局、フランス大統領を思うとおりに動かしただけ、と国民はあきれている。観光といっても、事前に建物のセキュリティチェックをしなければならないのだから、なみたいていの準備ではなかったらしい。

カダフィ離仏の翌日、ほっとしたのかどうか知らないが、メディアを呼んでデートする仏大統領・・・いずれもメディアを意識し、最大限、それを有効に使おうとしているのが見えるから、野次馬にはおもしろい。