2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ザンスカーの少年僧

「ヒマラヤ、空の路」というドキュメンタリー映画を見た。ザンスカー・ヴァレーの奥地にあるプクタル・ゴンパ(僧院)の少年僧の話だという。この一帯を一緒にトレッキングした友人がパリ映画ガイドで見つけてくれた。 http://japan.unifrance.org/映画/3104…

検閲アートが再び陽の目を見る

その帰り、ボザールの前を通ったら、検閲されて撤去された旗が再び、建物の前に飾ってあった(参照2月14日の日記)。 フランスで検閲、というのは大スキャンダルになる恐れがあるし、中国から「お宅もやってんじゃないの」と言われれば反論できないので、 …

チベット正月

チベット暦では、今年は2137年。その正月を祝うディナーがパリ11区のチベットレストランで催された。チベット人のミュージシャン&ダンサーのテンジン・ゴンポが歌い踊る。 客はほとんどフランス人。フランスにはチベット人が5000人住んでいるらしいが、彼ら…

粘土細工師のパン屋さん

サンジャック通りをずっと下ったところに、素敵なパン屋さんがある。壁一面にパン細工、その下の大皿にパンや焼き菓子を並べただけのかわいいお店だ。「ブーランジェリー・パティスリー」(パン・菓子屋)という看板があるだけで、店には名前がない。バゲッ…

自由の国フランスでアート検閲

パリのボザール(国立美術学院)でこの週末、ボザールほか2校の学生の作品展が開催された。作品の検閲騒ぎがあったので、野次馬の私は、一体何が起きたのか気になって、出かけてみた。正面入口の階段に、「稼ぐ」、「より少なく」、「もっと」、「働く」と…

アンジェイ・ワイダの新作「タタラク」

ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督の新作「タタラク」がパリ5区の小さな映画館で上映された。言うまでもなく、「灰とダイヤモンド」「地下水道」など、独ソの間で苛まれるポーランドの抵抗を描いた作品で知られる監督だ。 私が聴講している学校の主催で、 …

ベルリーニの「夢遊病の女」

2日後は、ベルリーニの「夢遊病の女」。こちらは、取り替えてもらわなくても大丈夫な、いい席だった。またクッションを2つ持って出かける。フランスの人気ソプラノ、ナタリー・ドゥセーが夢遊病のアミーナ役、というので、ウェルテル以上に切符がとれない…

カウフマンのウェルテル

医者から3週間座れない、と言われている。しかし、何ヶ月も前から楽しみにしているオペラを諦めるわけにはいかない。幸いマスネの「ウェルテル」は、前が空いた席に変えてもらえたので、クッションを2つ持って出かけた。オーケストラ席の後半部最前列。浅…

1942年、ヴェルディヴのユダヤ人一斉検挙

オランダに住む友人から、「今読んでる本に出てくるのだけど、パリのヴェルディヴってどこにあるの」と聞かれた。 調べてみると、1942年の7月、ドイツ占領下のフランス、パリで警察による大規模なユダヤ人狩りがあり、逮捕されたユダヤ人がアウシュビッツに…

はかない夫婦の絆

事情通の仏友人から、日本でもよく知られる仏大企業の最高経営責任者が日本女性と結婚するため離婚を準備中だ、と聞いた。 えー!! 奥さんが、家庭を守る妻の尊厳、夫婦の絆、家族の絆を唱い上げた本まで出版しているというのに。 お相手は画家で、彼のスポ…