2009-01-01から1年間の記事一覧

パレロワイヤルのクリスマスツリー

体調を壊してぐずぐずしているうちに、クリスマスの季節が到来。 外に出てみたら、きれいなツリーが何本も光っている。ガラスかな、と近寄ってみると、 緑のペットボトルだった。アイデアにブラボー。

免責特権が切れて、逮捕や訴追が続々

太平洋の島タヒチは、フランスの海外領土だ。その楽園の島で12年前、あるジャーナリストが海で失踪した。いつもJPKの署名入りで、仏領ポリネシアの大統領ともいえる地位にあるガストン・フロス(78歳)を告発してきたジャーナリストだ。フロスの圧力で新聞社…

フォンテーンブローの森

フォンテーンブローの森に歩きに行った。パリのリヨン駅を出て、45分後にはすでに森のなか。この森に詳しい友人にくっついて行ったのだが、駅から歩いて2分のところに、知らなければ見過ごしてしまうような入り口があった。電車の音が聞こえるのに、一歩…

この結婚詐欺、日本の今を象徴する事件ではないか

いやあ、いま話題の結婚詐欺(+殺人?)事件、ネットですごいことになっているけれど、日本ではあらゆるテレビ局が連日、同じような放送を繰り返し繰り返し放映しているのだろうなあ。海の彼方から事件を見ていると、今の日本を象徴する事件に思われるので…

25人が自殺、フランステレコム

もし、これ以上の率で自殺者がでる組織があれば、組織の中で何か妙なことが起きている、と疑うのが当然だ。電信電話のフランステレコム(社員約10万人)では2008年2月から今まででーーということは20ヶ月でーー25人が自殺して、社会問題となっている。 経営…

フランスでも働き盛りが自殺

最近は自転車ばかりで、パリ市内ではほとんどメトロに乗らないが、郊外電車では、人身事故で電車が遅れたり止まったりすることがよくある。これは東京の中央線と同様、飛び込み自殺によるものらしい。経済危機後、フランスでも自殺者が増えているという。デ…

2週間の侃々諤々に終止符

ジャン・サルコジが自ら、デファンス地区開発公社(EPAD)のトップへの出馬を取りやめ、EPADの理事にのみ就任することになった。フィガロ紙は「息子は父を思って自ら犠牲になった」。 10月18日のブログに書いたように、この出馬を巡っては、フランス中から「…

身びいき大統領

サルコジ仏大統領の息子ジャンが、パリ西のラ・デファンス地区を監督するデファンス地区開発公社(EPAD)のトップに就任するかもしれない、というので、仏世論が沸いている。ラ・デファンス地区というのは、新凱旋門を中心として高層ビルが立ち並ぶフランス…

光のインスタレーション

夜7時からほぼ夜通しで開催されるアートイベント、ニュイ・ブランシュ(眠れぬ夜)。もう夜更かしはあまりできないので、家から歩けるところを少しだけ見て回る。 写真は、ノートルダム大聖堂の中、「クリスタル」というタイトルの光のインスタレーション(…

レストラン・フェランディの昼食

だいぶ前、職業学校フェランディ(料理が中心だけれど、家具作り学科もある)のレストランについて書いた。授業の一環として学生が作り、学生がサービスする昼食レストランだ(だから、学校休みの時はやっていない)。 http://d.hatena.ne.jp/parisienne75/2…

誰でも買えるフリーメーソン・グッズ

最後に、ブティックに入った。これくらいいいだろう、と思って写真を撮ったら、怒られた。消せ、とは言われなかったので、掲載する。 ブティックでは、コンパス・定規模様のネクタイ、紋章入り白手袋(儀式用だろう)、エプロン、レターセット、チョコレート…

石工は、「世界の構築」の寓意?

33万人の会員を擁するイギリス本部のパンフレットを見てみよう。組織の起源について。 中世のテンプル騎士団が起源だという説は真実ではないらしく(以下のナショナルジオグラフィックのサイトを参照)、公式パンフレットにも、 「起源は不明。最初の記録は…

大神殿の原型はソロモン王の神殿

まず、入り口ホールから、大神殿へ。レリーフが彫られた巨大な扉は、儀式のときしか開かない。レリーフは金属工、石工、木工、エルサレムに石を運ぶレバノン杉の船、織物工、ラクダで運ばれる金銀、祈り、神殿に運ばれる約櫃(あの、ロスト・アークである)…

ロンドンでフリーメーソン本部を見学

10年以上前のことだが、ロンドンのホルボーン近くで、全ブロックを占める巨大な建物の横を通りがかった。大勢の人が働いている建物ではなさそうで、全体がひっそりしている。何の看板もなく、どこかの大銀行の本店か、と思って入り口を見たら、記憶は鮮明で…

ヨナス・カウフマンのドン・カルロ

先週、所用でロンドンに行った。ロンドンには友だちもいないし、楽しいことはひとつもないので、空き時間にはできるだけおもしろいことを探して、少しでも楽しく過ごそうと努めている。 夜ひとりでレストランに入るのはいやなので、中華街で卵タルトとスポン…

台湾汚職にも関連

2004年3月、ラウドが金融詐欺で逮捕され、警察は、ラウド、ロンド将軍との関係を明らかにするジェルゴランの手紙を発見。ちょうどいい具合にラウドが逮捕されたのは、すべてお見通しだったサルコジ内相の差し金ではないか、という憶測もある。2004年中頃、防…

スパイ小説より面白い奇々怪々

この事件は、もっと深いところで、ロシアマフィアやもっと巨大な政財界スキャンダルと関わっており、単なる政敵追い落とし事件に矮小化されてしまうとすれば、残念なことだ。洋の東西を問わず、政財界の奥深くに溜まっている腐敗の膿はなかなか外にでないよ…

フランスの空を飛ぶコルボー(カラス)

フランスの警察や裁判所、税務署は毎年、他人の違法行為を告発する匿名の手紙をたくさん受け取る。こうした手紙の差出人はコルボー(カラス)と呼ばれ、違法行為の摘発に大きな役割を果たしているらしい。この事件の発端となったコルボーは、外交、防衛産業…

クリアストリーム事件:フランス現大統領と元首相の対決

2006年に発覚し、フランス政財界の重要人物の数々が予審判事の事情聴取を受けたフランス版ウォーターゲート事件、 クリアストリーム事件の裁判が21日に始まった。(日本語でのあらましは以下を参照)(以下全部、敬称略) http://www.afpbb.com/article/disa…

インドの山奥で、オペラ談義

その2週間後、インドの山奥で、ドイツ人トレッカーに出会った。ミュンヘンから来た、という彼女に、ミュンヘンにローエングリンを見に行った話をしたら、驚いたことに、彼女も出発前、このオペラを見に行った、という。5000mの高地の、氷河から流れる濁流の…

演出には不満、歌い手には大満足

ジョーンズの演出はほんとうにへんちくりんだった。 エルザ姫とローエングリンは、小さなマイホーム(城のはずだが)を建てている。他の人夫と同じように埃にまみれ、まるで強制労働をさせられているようだ。いずれ生まれる赤ん坊のために、ユリカゴまで用意…

開演前、熱気あふれる劇場前

3月の時点で、既に立ち見席しか残っていなかった。それでも15ユーロの立ち見席を2枚予約し、当日、もっといいチケットが手に入ればそれに乗り換えよう、と話し合った。 当日、劇場に早めに行くと、197ユーロのチケットが1枚余っている、という立派な出で立…

ヨナス・カウフマンのローエングリン

「ねえ、カウフマンのリサイタル、来年3月にあるって言ってたじゃない?切符、もう買えるのかしら?」 アムステルダムの友人から電話があった。私以上にオペラ狂いの彼女は、ロランド・ビラゾンのファンだったが、いつの間にかヨナス・カウフマンに宗旨替え…

ストリート・オペラ、Opera des Rues

9月に入ると、いきなり秋がやってきた。でも、先週末からまた、心地よい夏の気候だ。夏の名残を惜しんでこの週末は、ずっと外で過ごした。まず、日曜日の昼間は、ヴェルサイユ宮殿の庭にある運河沿いでピクニック。宮殿の入場者でなくても、庭には入れる。…

ルモンド紙、「日本は中道左派に」!? 

日本の選挙のあと、「半世紀続いたリベラル政権から、日本は中道左派に」というルモンド紙の見出しを見て、びっくりして記事を読んでみた。自民党が破れたのは嬉しい限りだが、民主党が中道左派というのはどうにも解せなかったからだ。だいたい、リベラルと…

まだ寝込んでます、インド病

「インド病」からまだ回復しておらず、ぐだぐだしている。気晴らしに、写真を載せてみる。インド式洗車。マナリ近くの川。 インド式おしゃれは、マスクもカラーコーディネート。 マイホームよりマイカー。オールド・マナリで。 どんな寒村でもソラーパネルで…

インド・ヒマラヤ、スピティ・バレーのトレッキング

大雪山の遭難で見るように、ガイドの良し悪しが生死を分けることがある。 私たちのトレッキングは、生死にかかわるような事態はほとんどなかったとはいえ、ガイドに恵まれなかったため、楽しんで歩くどころか苦痛の連続となってしまった。ラダックのザンスカ…

茶色い封筒の宛先に出頭

この航空券を持って、17時前にオフィスに到着し、役人に事情を話して、封筒の宛先を空港にしてもらえないか、と頼んだが、それは絶対に無理だという。「でも18日はこの夜中便しかなく、明日の朝、別のオフィスに封筒を持って行かねばならないのなら、この便…

問題は、インドビザを東京でとったことに始まる

パリでインドビザを取るのに、朝6時から行列して苦労した経験がある。日本のほうが簡単、と聞いて、今年1月の帰国時にインドのビザセンターでビザを申請した。そのとき、窓口のインド人女性に「7月後半出発だが、今からビザがとれるか」と聞いた。用紙に…

朝から晩まで、デリー南北を何度も往復

17日早朝、荷物をインペリアルに預け、手渡された住所にタクシーを走らす。行ってみると、数百人のアフガン難民やらいろんな人が並んでいた。いったいいつになるやら、気が重くなる。待っている間、モンスーンの激しい雨が降り始めた。周りは瞬く間にぬかる…