2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大雨、大雪のモロッコ

飛行機から、水平に走る稲妻が見えた。オリーヴの木々は、赤茶色の洪水のなか。同じ形の貯水池が2度見えた。燃料がなくなっちゃう、と不安が募る。結局、マラケシュに着陸できず、私たちはアガディールまで連れて行かれた。そこで給油して天候回復を待つ。…

モロッコ最高峰トゥブカル山

今日から、モロッコ最高峰トゥブカル山に登りに行く。 山に行けば疲れていやになるのに、家に戻るとまた行きたくなる。家でバックパックに必要なものを詰め、山に思いを馳せるときがほんとうは一番ラクチンで楽しいのだが、またしんどい山に行ってしまう。だ…

ポスターをはがして金持ちになった男

知らない町を旅しているとき、ポスターを貼り続けた古びた壁がおもしろく、写真を撮ったことがある。写真をとるまでいかなくても、古いポスターが新しいポスターの破れから見える様に、目を引かれた経験は多くの人がもっていることだろう。 それを、アートに…

チベットの子供のためのコンサート

昨夜、モンマルトルの古い劇場で、チベットの子供のためのコンサートが開かれた。 フランスにあるチベット仏教センターの主宰で、 収益および募金がチベット孤児や僧院にいる子供たちのために使われるという。 まずは、フランス亡命チベット僧によるお唱名に…

ある晴れた日、エミール・ノルデ

ノルデの「キリストの生涯」グランパレでエミール・ノルデ(1867-1956)の展覧会が開かれている。晴れた日に歩いて行ってみた。ピカソ展が始まったばかりで、そちらは長蛇の列だが、こちらは比較的静か。 数年前バーゼルの美術館で、心象的な風景画を見て、…

謎多い在パリ邦人殺害事件

パリ在の日本人が犯した犯罪といえば、あの佐川事件がある。これほどセンセーショナルではないが、関わった日本人の数(被害者、加害者含めて3人)、死者の数(日本人3、仏人1人)では佐川事件をしのぐ謎の事件が10年前にあった。 パリ在の建築家、尾嶋彰氏…

「眠れぬ夜」を少しだけ楽しむ

昨夜は、パリ市が2002年に開始した、年に一度のアート・イベント、ニュイ・ブランシュだった。これは「白夜」ではなく、「眠れない夜」という意味で、町中いろんなところでほぼ夜通しでさまざまなイベンドが行われる。 今年はパリの5地区を中心に、プログラ…

テネレ砂漠単独横断

私が時々トレッキングに参加する、歩く旅専門のエージェンシーで、「テネレ砂漠、単独横断」の記録映画が上映された。 テネレ砂漠とは、サハラ砂漠中南部一帯の砂漠で、フランスとほぼ同じ面積だ。フランス人冒険家のピエールが、6週間かけて700kmを単独で…

映画カフェ

友人が、映画カフェに連れて行ってくれた。オーナーは女優のカトリーヌ・ドヌーヴ。 壁にはさまざまな映画人のモノクロ写真がかかっていて、広い空間には、ゆったりしたソファや小テーブルが並んでいる。どれも異なるデザインなので、空間に仕切りがなくても…