ルモンド紙、「日本は中道左派に」!? 

日本の選挙のあと、「半世紀続いたリベラル政権から、日本は中道左派に」というルモンド紙の見出しを見て、びっくりして記事を読んでみた。自民党が破れたのは嬉しい限りだが、民主党中道左派というのはどうにも解せなかったからだ。

だいたい、リベラルという言葉自体、リベラル対保守、どっちかといえば、左派に使われる言葉だ。それを、あの腐りきった利権政党、自由民主党(リベラル・デモクラット)が僭越にも自党の名前につけていたから、話がややこしくなる。

中身を読んで安心した。記事中にはちゃんと、「社会政策などから、便宜上、民主党中道左派としたが、実際は、左派から右派まで幅広く、投票者も、これまで自民党に投票してきた人々が多かった」「自民党が負けたのは、民主党への信頼が高かったからではなく、国民が変化を求めたから」と、実情をちゃんと把握していた。小沢一郎の「影の将軍」的役割、スキャンダルも指摘されていて、長い間日本を離れて浦島太郎子になっている私にとっては、木を見て森を見ない日本のメディア以上に分かりやすい記事だった。

民主党が左派から右派まで幅広いなら、今後、諸政策で足並みが揃わなくなる可能性があるのか、ちょっと心配だ。八ツ場ダム中止はしっかりやってもらいたい。

それにしても、腐敗の頂点にいる森元首相やトンデモない元首相の面々がほぼ再選されているとは!(石川2区って、民度が低いの?) しかも、野田聖子みたいに、国民に選ばれなかったのに比例で復活当選なんて、おかしい。

高齢の姉は、投票できる初日に投票に行った。最高裁判事国民投票用紙はまだできておらず、4、5日後にできる、と言われたが、再度出かける元気はなかったので行かなかったという。これも、おかしい。初日に投票に行くのは、熱心な人だから、国民投票でもバツつける人が多いかもしれないのに・・・。何でそんなことになったのだろうか。