元首相、無罪放免

クリアストリーム疑惑(以下9月の日記参照)で昨年10月、執行猶予付き禁固18ヶ月、45000ユーロの罰金刑を求刑されていたドビルパン元首相の裁判が今日結審した。結果は、無罪放免。偽造文書を作ったとされるIT専門家ラウド、それを公にした航空産業の元副社長ジェルゴランの2人は、求刑に近い判決となった。
http://d.hatena.ne.jp/parisienne75/20090922

テレビインタビューに応じた元首相は、「法の正義と権利が、政治にうち勝った」と、司法がサルコジの政治力に屈しなかったことを暗に賞賛し、「独立の精神が今も生きている国、フランスの市民であることに誇りを感じている」、と晴れ晴れと語った。
この事件は、大統領の椅子を狙うサルコジと政敵ドビルパンの間で繰り広げられた政治闘争とみなされる。
これで晴れてドビルパンは、2012年の大統領選に打って出るチケットを手にいれたことになる。
サルコジはもうたくさん、と思っている人は多いが、対抗の社会党にもいい人材がいない、という状況だから、大統領選に出れば、ドビルパンは案外いいところまで行くのではないか。