フランスでは参加選手も発言、日本では、政府までだんまり?

ダライ・ラマが訪米途中の4月10日、日本の空港で飛行機を乗り換える。外相が、通過査証を出す、というニュースがあったが、福田首相や外相は面会を予定しているのだろうか。今回の件に関して、日本の政治家は何らかの発言をしているのだろうか。
第二次大戦での日本軍の行為に対して中国に謝罪していないから、人権に関して発言するのが憚られているのかしら。あー、情けない。謝罪もして、しっかり発言もしてほしい。

ダライ・ラマと公的に会う用意がある、と発言したフランスのラマ・ヤデ人権担当国務大臣やイギリスのチャールズ皇太子、ブラウン首相(オリンピック開会式はボイコットしない、というが)に対して、中国政府は先週「いかなる国であれ、ダライ・ラマとの公式面会に反対する」という声明を出した。
ヨーロッパではチベット/オリンピック問題に関して世論が高まっており、政治家ができる最低限のことが、ダライ・ラマに会って話し合うことなのである。だから、 中国がいくらダライ・ラマ無視を叫んでも、会見する欧米政治家はこれからも増えていくだろう。

そんな折、うまい具合にダライ・ラマが成田空港に立ち寄られるというのに、日本の有力者が誰も会わないとしたら、これはスキャンダルだ。たいへん恥ずかしいことだと思う。

昨夜テレビをつけたら、オリンピック関係者、オリンピック反対派、中国学者たちの討論が放映されていた。そこで、仏スポーツ選手ユニオンの代表を務める棒高跳び選手ロマン・メニルが、「オリンピック開催中、オリンピック精神とは人権と平和のためでもある、というメッセージを伝えるため、参加選手が何らかの印をつける、というアイデアはどうか」と提唱した。参加選手の60-70%がそれに賛成しているという。