アフリカも汚染、アレバ社

ニーム控訴裁判所におけるアレバ社放射能汚染裁判(17日)の結果はまだ報道されていない。有罪になれば大ニュースだから、 おそらく一審と同様、無罪放免だった可能性が高い。ラアーグで当たり前のこととして行われている放射性物質海洋投棄はじめ、まあ、あちこちで放射能汚染をしまくっている会社だ。ふと思ったが、英仏海峡のニシンは大丈夫なのだろうか。

チェルノブイリのあと、日本は大丈夫だ、あれはロシアだからだ、と思っていたのと同じように、フランスでは、地震のないフランスは大丈夫だ、と思っている人が多い。そういう人と話す時のために、こちらも色々調べておかなければいけない。で、アレバ社について調べてみたら、最近の事象だけでも出て来るわ出て来るわ。

2009年、アレバ社がウラン採取しているニジェール(アフリカ)のアコカン市で、放射線量が異常に高いホットスポット(通常の500倍)がグリーンピースによって発見され、2010年、同社は浄化作業を行った。以後もずっとグリーンピースは厳しいモニターを続けている。
http://uranium-news.com/2010/01/06/areva-admits-to-radiation-pollution-of-niger-city/

2010年9月のニュースによると、アフリカ、ガボン南東部ムーナーナにあるアレバのウラン鉱山が40年に渡って放射能汚染排水を湖や川に垂れ流し、住民に肺ガンを多発させた。注意を喚起する立て札を立てていたが、住民はそれを無視して湖や川でイモや衣類を洗っていた。上水道のない彼らには、汚染水を使うしか他に方法がなかったのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=iw-igDQh8kY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=NT3Z_eFsjUk

お膝元フランスのリムーザン地方でも50年に渡るウラン採鉱によって河川を汚染させた。ただしこれも、ニームの裁判同様、汚染自体が法に問われることはなかった。
http://www.limousin.lesverts.fr/article.php3?id_article=199

こんなことは即刻中止しなければならない、という思いが強くなるばかりだ。