アレバ社の技術アドバイザーの夢物語

福島原発の汚染水処理システムが5時間でだめになった。だめになったのはアメリカ、クリオン社製のほうらしいが、アレバによると、この水のタイプに合わないフィルターだった。ブリタという飲料水フィルターだって、その国の水質に合わせたフィルターを作っているというのに、お粗末すぎる。それと、フィルターに集まった汚泥の放射線量が高すぎて、人間が近づけない、よってフィルター交換ができない、というのである。もちろんロボットは用意していなかった。汚染水の放射線量の読みの甘さ・・・東電はアレバにもウソ数値を出していたのだろうか。

そんななか、アレバの技術アドバイザー、ベルトラン・バレのインタビュー映像を見つけた。福島事故3ヶ月目の直前に録画されたものだ。原発擁護派の論客として、テレビ討論で「石炭に戻っていいのか」などと言うのを見たことがある。ほとんどが訳する価値のないコメントなので、今後の展望についての部分だけ、訳してみた。彼は東電と同じように、循環冷却がまだできると信じていて、日本で一番楽観的な人も言わないようなことを言っている。
「循環冷却システムは8月半ばまでにできあがる。汚染水の浄化は年内いっぱいで終わる。4つの原子炉には亀裂が入っていないから(!?)、10年から15年かけて発電所全体を浄化したら、再稼働できるだろう(!?)。汚染地の浄化はもっと時間がかかるだろう」
http://www.universcience.tv/media/3295/fukushima-3-mois-apres--2.html

あんた、ちょっとまともなの? 技術アドバイザーが現実を見ていないのだから、汚染水処理システムだって非現実的な見積りで着手したに違いない。
ほんと、大丈夫なのか、こんな会社に頼んじゃって。