「おとなしい国民性が政府に悪用されている」

前に何度か書いたCRIIRADの創立者の一人、欧州エコロジー緑の党のミシェル・リヴァシ欧州議会議員は20日、福島からの帰国記者会見を開いた。
「現地は怖いほどひどい状況だ、私はほんとうに憤慨している。悪夢は始まったばかりだ」
「人々は、放射能汚染などないものとして暮らしていて、私は防護服にマスク、手袋なのに、現地の人々はまったく無防備だった」「フクシマ後じゃない、フクシマはまだ何も解決していない。フクシマまっただ中、と言うべきだ」と語気を強めた。
東京のデモにも参加したが、「人口3500万の首都圏で、集まったのは2万から3万人。政府は、感情を表現したり、反抗したりしない日本人の性質をうまく利用している。政治権力は、東電と結びついた少数の人の手にある」と怒りを隠さない。

フランスでは、日本で反政府暴動が起きないのを不思議に思っている人も多い。 海江田経産相が停止中の原発を再稼働させたい(もう想定外という言葉は使えないぞ)と言っても、何も起きないのだから、これでは「お行儀がいい国民」を通り越して、「何やっても文句言わない、黙って死んでいくアホな国民」、となってしまうのではないか。