マルクール核施設事故の続報

コデロにあるマルクール核施設ソコデル工場の爆発事故のあと、「放射能に関する調査および情報提供の独立委員会」CRIIRADは6カ所の監視ポイントのいずれでも線量の上昇はない、と発表したが、念のため、工場から20kmのアヴィニョン監視ポイントの大気フィルターを同委員会のラボで分析した。事故当時の風向きから、アヴィニョンが検査に最適と考えられた。9月6日9時から9月13日11:50まで使用された大気フィルターでは、γ線を放射する物質は発見されなかった。検出限界は、0.0001ベクレル(0.1ミリベクレル)/立法メートル。セシウム137は、0.000008ベクレル(0.008ミリベクレル)/立法メートル以下だった。
(日本では水の検出限界が10ベクレル/kgなどと、たいへん大きな数値となっているが、CRIIRADはさすが、人々のための中立組織であるだけに、精度が高い)

ネットでは、外国のことだからわからないだろう、と、いい加減な作り話やデマが横行している。政府や当事者による「安全デマ」はもちろんのこと、面白半分で「たいへんだ、すごいことになってる」デマもお引き取り願いたいものだ。大手メディアの情報には頼れない、と分かった今、ネットは情報伝達、収集の重要な手段だ。安全デマも危険デマも、ネットの信頼性を低下させる点では、等しく危険である。