シャトー・ドゥ・ラ・シェーヴル・ドール

来年3つ星になることが確実視されるレストランのなかに、南仏エズのシャトー・ドゥ・ラ・シェーヴル・ドー(Château de la Chèvre d'Or)を見つけた。--ということは、今まで2つ星以下だったのか。
(部屋のテラスからの眺め)
海を見下ろす山上の村を改造した素晴らしいホテルで、3、4年前ここに泊まったとき、ホテルのレストランで食事をした。よそへ行くのが面倒だったためで、星の有る無しは知らなかった。ところが、盛りつけが繊細で美しいうえ(日本人には、まずこれが大事)、あまりにもおいしかったので、お世辞ではなく「おととい食べたルイ・カンズ(モナコにある、あのアラン・デュカスの三つ星レストラン)よりおいしかったわ」と言ったら、給仕の人はたいへん喜んでいた。

2つ星に昇格した8レストランのなかに、パリのラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブションがある。六本木ヒルズにも同じインテリア、コンセプトの同名レストランがあり、通りがかったとき覗いてみたら、若い女性ばっかりだった(こちらのほうが、先に二つ星になっている)。パリの顧客層は、熟年カップル、熟年女同士など年齢層が高いので、六本木のその光景は異様に見えた。このレストランでは、前菜を2つ食べるなど、軽い食事ができるし、早く行けば席がとれることが多いので(フランス人の食事時間は遅い)気に入っているのだが、星が増えると値段もあがるし、これから行きにくくなりそうだ。